南海トラフ地震の影響も想定される、兵庫県で家を建てるなら、やはり耐震性能は押さえておきたいもの。では、兵庫で耐震性能の高い家づくりを行う場合、どのようなポイントを押さえれば良いのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
地震大国と言われる日本。とはいえ、具体的にどの程度の耐震性があれば良いのかピンと来ない方もいるのではないでしょうか。
耐震性能は、基本的に3つの等級で評価されます。最低は「1」で、これも現代の耐震基準はクリアしているため、法的に問題はありません。しかし、これから先地震に長年耐え続けるには、それでは心もとない部分も。特に兵庫県は場所によっては海に面しているため、いつか来ると想定されている「南海トラフ地震」の際、被害が懸念されるとも言われています。
そこで、重視したいのが「耐震等級3」です。等級3は警察署や消防署など防災の拠点となる場所で用いられてきましたが、近年では個人の住宅にも積極的に採用されるようになりました。工務店やハウスメーカーの基準を見て、耐震等級3をクリアした会社に依頼するのがおすすめだと言えるでしょう。
耐震とは別の考えで「制震」というものもあります。これは建物に伝わる振動を別のエネルギーとして変換し、ダメージを軽減する画期的なシステムです。地震だけでなく台風や強風の影響も受けにくくなるのがメリットで、耐震等級を重視した上で制震装置と組み合わせるのが望ましいとされています。
当サイトでは、地震の影響も懸念される兵庫県のエリア性を考慮して、 耐震等級3をクリアする家を建てている注文住宅会社の中から、おすすめの3社を厳選して紹介しています。 ぜひ注文住宅会社選びの参考にしてください。
兵庫県は1995年の阪神・淡路大震災を経験し、地震対策の重要性を痛感した地域です。兵庫県南部地震(M7.3)では、最大震度7を記録し、6,434人の尊い命が失われました。この教訓から、兵庫県では建築物の耐震化が急速に進められてきました。
兵庫県の地震リスクは依然として高く、今後30年以内に震度6弱以上の地震が発生する確率は26%とされています。特に、県南部の沿岸地域では地震の危険性が高いとされ、耐震設計の重要性が強調されています。
阪神淡路大震災の復興過程で得られた教訓から、地震に強い家づくりのポイントが明確になりました。注文住宅を検討する際、施主としてどのような点に注意すべきかを考えていきましょう。
前述の通り、日本の住宅の耐震性は、耐震等級で評価されます。阪神淡路大震災後の建築基準法の改正により、耐震等級3の住宅は、震度6強から7程度の地震に対して倒壊しない性能を持つことが求められています。建設会社や設計士と相談し、どのような方法で耐震性能を高めるかを具体的に確認することが重要です。
阪神淡路大震災では、木造家屋の多くが倒壊しましたが、その一方で、鉄骨構造や鉄筋コンクリート構造の建物は比較的被害が少ないことが確認されました。この経験から、耐震性の高い構造を選ぶことが重要です。
どんなに強い構造の家でも、地盤が弱ければ地震の際に家全体が傾いたり沈下したりするリスクがあります。阪神淡路大震災では、地盤の強度が低い地域で建物被害が集中する傾向がありました。そのため、家を建てる際は地盤調査を必ず行い、必要に応じて地盤改良を実施しましょう。地盤の特性に応じて、杭打ち工事や表層改良工事などの対策を検討する必要があります。地盤改良にはコストがかかる場合がありますが、将来の安全を考えれば重要な投資です。
阪神淡路大震災の経験から、建物の耐震補強が被害の軽減につながることが証明されました。耐震補強や最新の耐震技術を導入することも検討しましょう。「制震ダンパー」「免震装置」の設置は、地震時の揺れを吸収・軽減し、建物へのダメージを最小限に抑えます。
有事にどのような行動を起こすか考えることも、地震に強い家づくりには重要なステップです。避難経路の確保や、家具の配置、非常時に備えた設備の設置などを計画しましょう。
阪神淡路大震災の教訓の一つは、建物の耐震性に対する信頼性が建築業者によって異なることです。信頼できる建築業者を選ぶために、次のポイントを確認しましょう。
兵庫県の地域特性に応じた耐震対策として、以下のポイントが重要です。
耐震リフォームは、既存の住宅に耐震性を追加するための重要な手段です。特に兵庫県は地震リスクが高いため、耐震リフォームを行うことで家族の安全を確保することが求められます。兵庫県では、1981年以前に建てられた木造住宅を対象に、耐震診断や耐震改修工事に対する補助制度を設けています。
主な支援制度には、耐震診断を無料で受けられる「ひょうご住まいの耐震化促進事業」や、耐震改修工事費用の一部を補助する「住宅耐震改修促進事業」があります。これらの制度を活用することで、経済的な負担を軽減しながら、安全な住まいを実現できます。
阪神淡路大震災の教訓を活かし、地震に強い家づくりを進めるためには、耐震等級の確認、構造の選択、地盤調査、最新技術の導入、防災計画の考慮、信頼できる建築業者の選定が重要です。施主として、これらの点に注意を払うことで、安全で安心な住まいを手に入れることができるでしょう。地震に備えた家づくりは、あなたと家族の未来を守るための大切な選択です。
住宅性能を求める上で、分かりやすい指標に「長期優良住宅」があります。これは国によって認定されるもので、以下のような条件が設けられているのが特徴です。
やや難しいですが、一般的には耐震性と省エネ性に優れ、環境に優しい住宅が該当すると思っておくと良いでしょう。こちらを目安としてマイホームづくりを検討するのもひとつの方法です。
このように、兵庫県における住宅性能はまず「耐震性」を重視すべきだと言えます。このサイトでは他にも注文住宅に関する様々な情報をまとめていますので、ぜひご覧ください。
兵庫の暮らしに
ピッタリの注文住宅
会社を特集
兵庫県の数ある注文住宅会社の中から、土地事情を踏まえて厳選した会社を紹介します。長く暮らす家だからこそ、その土地に適した家づくりを行う会社を選んで理想の暮らしを叶えましょう。
RECOMMENDED
兵庫県の住宅会社の中でも、災害発生時に救護支援や復興拠点となる警察署や消防署等の建物と同等レベルの耐震性能であることを示す、耐震等級3をクリアする住宅会社を厳選。その中でも、兵庫県のエリア特性にピッタリの家を建てる注文住宅を3社選定しました。
人気が高い県南エリアで
間取りにこだわった家を建てたい
景観が厳しい高級住宅エリアに
洗練された家を建てたい
気温差が大きい山間部や内陸部で
光熱費を抑えて暮らしたい
※2023年12月19日にGoogle検索で「兵庫 注文住宅」と検索した際に表示される注文住宅会社のなかでも、耐震等級3をクリアしている会社の中から下記の基準で選定。
勝美住宅...兵庫県内に最も分譲地を多く持っている(50箇所)
積水ハウス...直近3年以内(2021~2023年に唯一グッドデザイン賞を受賞(2022年度受賞)
三宅工務店(アイフルホーム)...断熱等級7(UA値を0.26w/m2・k以下)を採用している
※1:編集チーム調べ(2023年1月調査時点)、※2:参照元:GOOD DESIGN AWARD(https://www.g-mark.org/gallery/winners/10923?companies=aa37084b-6195-4448-bc16-d8cf4f4fc6de)、2022年度受賞
※3:断熱等級7(UA値を0.26w/m2・k以下)、※4:C値を1.0以下